衣替えの季節ですね

私が子供の頃、母が季節ごとに衣類の入れ替えをしていたことを覚えています。

私がまだ小さかった頃には実家に大きな箪笥がなく、季節が変わる度に母が段ボールから箪笥へと家族の洋服を入れ替える作業をするのです。

子供の頃といえば、たまに夕食の手伝いをしました。

今思えば、母は全ての料理を手作りしていました。

冬至にはかぼちゃを、お正月にはおせちを、当たり前のように用意してくれていました。

母はフルタイムで働いていましたので、いったいいつ休んでいたのだろう？と考えますが、きっとほとんど休んでいなかったのだと思います。

「丁寧な暮らし」という言葉を最近よく耳にしますが、そうやって私は丁寧に育てていただいたのだ、と最近つくづく実感します。

「忙しすぎて、あなた達との思い出をあまり作る事が出来なかったよ」

子供達と遊ぶ時間がほとんどなかった母は、残念そうに申し訳なさそうにそう言います。

私は思います。

母がやってくれていた、放任でありながら丁寧な子育て、仕事、生活、が今の私を支えてくれています。

言葉では伝えきれないくらい、感謝しています。

実家の押し入れを開けると、今でも段ボールがお行儀よく並んでいます。

昔ほど頻繁に出し入れする事はないけれど、必要なモノをいつでもきちんとしまっているのでしょう。

80歳を過ぎても、若い頃と変わらない丁寧な生活を続けている母は私の目標です。

衣替えの季節になり、実家の暮らしを思い出しました。

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Tシャツの畳み方。しばらく着ないTシャツはきれいに畳んでしまうと、視界に入った時に気持ちがいいですよ。

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