「靴下脱ぎっぱなし」の心の原因
今日は「靴下をその場に脱ぎっぱなしにしてしまう」という行動の心の原因を深掘りして、私の考えをお話しようと思います。
まず、私がお伝えする「片づけられない心の原因」には、大きく分けて5つありますので、先に簡単にお話しますね。
片づけられないと思っている方の心の原因は、必ずこの5つのどれかに当てはまっている、と私は考え、皆さんにお伝えしています。
その1つ目は
メリットを知らない。ということです。
片づけの、長期的に考えた時の大きなメリット、良さに気付いていない。
目先の大変さにしか目がいかない、だからやりたくない、と思っている心の状態です。
2つ目は
「モノに気持ちや感情を重ね、その気持ちに共感する」という心の状態です。
人は、人形やぬいぐるみ以外にも、様々なものに様々な気持ちを重ねる事があります。
モノを捨てると自分が見捨てられるような気がしたりするんですね。
人形やモノも自分と同じように感じていると思い、その悲しみや辛さに共感しなかなか捨てられない、という場合もこれに当たります。
3つ目は
SOS、つまり「誰か助けて~!」と思っている心の状態です。
疲れていたり、忙しかったり、色々な理由で自分ではやりきれないので、誰かに助けて欲しいと思ってる心の状態です。
仕事が忙しい時や、子育て中などはこんな状態になりやすいですよね。
こんな心の状態がずっと続くと、相手を思いやる身持ちがだんだんなくなってしまい、
「どうしてわたしばっかり?」と、怒りに変わってくることがありますので気をつけてくださいね。
私も実は子育て中はずっとこんな感じでした。
4つ目は
「楽しい事」「嬉しい事」以外は嫌な事、だと思っている場合です。
最初から「つまらない事、面倒なことはやりたくない」と心の奥で決めつけてしまっているという事です。
一見辛いように感じる事でも、頑張ってやる事によって大きな喜びがあると思えない心の状態ですね。
5つ目は
片づけないことによって、何かのメリットがある場合です。
これは本人ですら気付いていない事も多いです。
片づけない事によって誰かに怨みを晴らしていたり、実は自分の理想の状態になっている、というような事がある場合です。
これは、心の奥の目的を果たしているという意味で、メリットにあたるんですね。
以上が「片づけられない心の原因」を大きく5つに分けたものです。
原因は一つではなく、いくつかの原因が重なり合っている場合が多い、という事も覚えておいてくださいね。
では、今日のテーマである
「靴下脱ぎっぱなし」という場合の心の原因は人それぞれ違いますし、一人の人でも原因は一つではありません。
ですので、今日は、こんなパターンも多いですよ、といった形でお話させていただきますね。
どれかに当てはまるかな?と思いながら聞いていただけたら嬉しいです。
まず最初に、子供の場合ですと、真っ先に考えられるのは4番の「楽しくないから」ではないかと思います。
子供は楽しいことなら喜んでやりますが、靴下を片づけることは、特に楽しくないですものね。
こんな場合、小さい子供でしたら靴下を洗濯かごに入れるゲームのようにして、楽しい事にしてしまうと上手くのではないでしょうか。
では大人の場合はどうでしょうか?
可能性としては1から5番全てにありますので、考えられる例をいくつか上げていきますね。
1番のメリットを知らない。という場合ですが、
これは、いつも家の中が散らかっていたり、子供の頃からずっと靴下を脱ぎっぱなしにしていたりする場合ですと、それが当たり前になってしまっていることで起こります。
部屋が綺麗で気持ちがいいとか、片づいていると使いやすい、などとあまり実感した事がないと、片づける良さや必要性、価値に気付かないんですね。
こういう場は、片づけの良さやメリットに気づいてもらう意外にも、他のメリット、例えば、靴下を片づけてくれた時に「ありがとー、助かるわー」などと大きく感謝を表して、本人が褒められたり感謝されたりする事を嬉しいと感じる、つまり褒められたり、感謝されたりする事が本人にとってメリットだと感じると、ちゃんと片づけてくれるようになりますね。
人はメリットがあると案外簡単に動けるんですね。
2番の共感は、例えば何かに腹を立てていて、靴下に当たる、などといった場合です。
靴下をその嫌な何かに見立てて、投げつけたり、乱暴に扱ったりする場合です。
自分は靴下を嫌な何かに見立てているつもりはなくても、投げつけ乱暴に扱っているとしたら、嫌なものに見立てている可能性もありますね。
人間関係で嫌なことがあった時なんかに起こりやすいのではないでしょうか。
3番の、SOSは、「助けてー」と思っている心の状態ですので、つまり誰かに頼りたいという事です。
いつも誰かが代わりに靴下を片づけてくれていたりすると、そのうちやってもらえるだろう、と高を括って、その人に甘えている、という状態ですね。
これが一番の「片づけのよさに気づいていない」心理とくっついて、「片付けなんて面倒くさいだけ。きっとそのうち奥さんがやってくれるでしょ」となるケースが、とても多いのではないのかな、と私は思うのですが、どうでしょうか?
これは、片づける側からしたらいい迷惑で、ストレスですよね。
こういう場合の対策も皆さんと考えてみたいのですが、今日はとりあえず、5番まで一通りお話してみますね。
4番
これは、楽しい嬉しいが一番なので、そうでない事は最初から気が進まない、という場合ですね。
靴下を片づけるなんて、特に楽しくないですよね。
楽しくなくてもお金を稼ぐ為とか、何か目的があればやるのでしょうが、目的もない、楽しくもない、だったらやらなくていいや、となってしまうんですね。
本人はここまで考えてやっているわけではないと思いますが、心の状態を詳しく説明するとこんな感じになります。
これはもちろん一つの例です。
一見楽しくないことをコツコツやる事によって大きな喜びがある、という事に気が付く事は、心の成長の一つとも言えるのではないでしょうか。
5番は、例えば
構ってもらいたい、という気持ちがある場合があります。
子供もお母さんに構って欲しいために、色々困らせるような事をして、お母さんの気を引くことがありますね。
これは、お母さんは僕の事を全然みてくれない!などという思いからくる行動なわけですが、
大人になっても、同じように、誰かの注意を引きたいときや、構ってもらいたい、といった心から、誰かを困らせるような行動をする場合もあるんですね。
ですので、靴下を脱ぎっぱなしにすることは、誰かに構ってもらえるという点で、メリットになるんです。
他には、
自分ってダメな人間だと思いたい、とか、疲れているんだ、忙しいんだってアピールしたい、とか色々考えられますね。
これは本人の自覚がない場合も多いと思いますよ。
ということで、「靴下脱ぎっぱなし」の心の原因について、たくさんの例を挙げてお話ししてみました。
家族の誰かが、靴下をいつも脱ぎっぱなしでイライラするわ、なんていう方がこれを聞いて、そうそう、うちの夫はきっと何番よ、なんて共感して、ちょっと心が楽になっていただけた嬉しいですね。
ちなみに、うちの家族は、靴下は脱ぎっぱなしにしないんですが、リビングの扉をちゃんと閉めないで出ていってしまう事があるんですよね。
冬には廊下の冷たい空気が入ってきて、寒いんですよ。
そういう時は「閉まってないですよー」って言って、ちゃんと閉めてもらいます。
そうしないと、これからもずっと私が閉める事になりますからね。
ということで、今日はこの辺で。
最後までお読みくださりありがとうございました。